2015年の熱海市内宿泊客数が307万6904人となり、13年ぶりに「300万」の大台を超えたと発表がありました。数年前までは寂れた観光地の代表格として取り上げられることの多かった熱海でしたので、私のように地元で商売している身としては本当に嬉しいニュースです。
昨年は確かに土日、祝日に限らず、熱海駅周辺や熱海サンビーチ、来宮神社、熱海梅園などの観光スポットは、常に人でごった返していた記憶があります。そこで、この要因はなんだったのか?この勢いはまだまだ続くのか ? 地元目線で少し見ていこうと思います。
先ずは、熱海に住んでいると分かるのですが、いわゆる「ロケバス」といわれる、なが?いマイクロバス。あれ、本当によく見かけます。そう、TVの取材ロケやドラマ・映画のロケをやってるのです。もしかしたらみなさんも最近やたらとTVで熱海やってるなーと感じたことあるかもしれませんね。
これは熱海PR事業であるロケ地支援プロジェクト「ADさん、いらっしゃい!」の立役者で、いまでは熱海の顔となっております、市役所の観光経済課に勤める山田久貴さんのお陰なんですよね !この熱海PR事業は24年からスタートして、わずか2年で大きな結果を生み出しました。ホントすごい ?!
次の要因としては、昨年2月?3月に開催されたMOA美術館での「尾形光琳300年忌記念特別展」これは凄い集客だったようです。光琳の二大傑作である国宝「燕子花図屏風」と国宝「紅白梅図屏風」を同時に展観する特別展でしたからね。熱海駅からの運行バスも連日大行列でした。
また、熱海桜まつりと熱海梅園の梅まつりの同時開催も好評だったようです。熱海桜まつりは住吉屋のすぐ目の前にある糸川遊歩道沿いで開催されていましたので、そこから来店されるお客様もいらっしゃいました。またその糸川遊歩道から熱海梅園の往復ができるシャトルタクシーを特別に用意していたようで、利便性もよく好評だったと思われます。
熱海サンビーチに日本最大級の巨大ビーチアスレチック登場!熱海市観光協会が昨年夏に海上に設置した初の巨大なビーチアスレチック「熱海サンビーチウォーターパーク」です。これ、見た目は簡単そうですが、超難しいです!私も実は3回ほど挑戦しましたが、相当きついです !子供はもちろん大人も本当に楽しめるので、ぜひ試してほしいです。
熱海市観光協会は、静岡県熱海市の熱海サンビーチに日本最大級となる巨大なビーチアスレチック「熱海サンビーチウォーターパーク」を今夏初設置し …
次に来宮神社のリニューアルと、日本屈指のパワースポットとして広く知られるようになった来宮神社の大楠の存在は大きいと思います。近年の神社ブームも追い風に、若き雨宮宮司の斬新な視点からの神社改革にも目を見張る物があります ! 熱海に訪れる際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか ?
他にも忍者女子高生が熱海市内で追いかけっこする動画が800万回以上再生されて有名になった熱海城も景観の良さや花見も人気だったらしいです。
あとは最近のSNSのブームに乗って熱海秘宝館やトリックアートミュージアム熱海など「いいね!」がいっぱいもらえそうなスポットも若い観光客には大人気だったかと思われます。
このような事例が宿泊客増加の主な要因かな ? と地元目線から見た私の個人的な感想です。他にもあるよ!という地元の方のご意見もあるかと思いますが、あくまで私個人の感想ですのでお許し下さい・・・・
しかし、昨年300万人超えたからと言って、今年も来年も維持・継続できる保証は全く無いですし、また元の寂れた観光地に戻らないとも限りません。それにハード的な部分(インフラも含め)は数年前とほとんど変わっていませんし、今後の予定としては熱海駅校舎と駅ビルのリニューアルくらいだと思います。
いま来ていただいている沢山の観光客に「熱海、チョー楽しい ! また来たい!」「友達にも熱海の魅力を伝えなきゃ!」と感じ、リピーターになって(出来れば友達や家族を連れて)もう一度、熱海に足を運んでもらえる。
そんな、温かみのあるふれあいや、体験をしてもらうソフトの部分を磨くことでも次に繋がるのではないかなと思っています。私も「いま眼の前にいるお客様がまた来てもらうには ?」を念頭に行動していきたいと思いますし、それがいま熱海にできることだと個人的には強く感じています。
住吉屋@KikuchiJunichii)
住吉屋のツイッターはコチラ→@sumiyosiya
住吉屋の各店舗の情報はこちらから